iOS 5.1がリリースされ、日本語のSiriが有効になったことで様々なメディアで取り上げられていますね。ただし、現状ではiPhone 4S iOS 5.1環境でしか利用できないため、それ以外のデバイスやJailbreakした4Sでは利用できません。
そこで今回は、4S/iPad 2以外のJailbreakしたデバイスで日本語Siriを有効にする方法を紹介します。
5.1 Siri files have been SUCCESSFULLY ripped from my 4S. Packaging and first beta test is commencing!
作成者は@S26Techという方で、自分のiPhone 4Sからデータを吸い出して作成したとのこと。
『Spite (iOS 5.1)』対応デバイス及び注意点
yuuPod.com: iPhone4やiPod4GのiOS5.1でSiri日本語版を使う方法!!
こちらのyuuPod.comさんが、導入方法と実際に動かしている動画を紹介しています。
いくつか注意点があるので、以下にその内容について説明いたします。
対応デバイス
- iPhone 3GS
- iPhone 4
- iPod touch 4G
- iPad 1
- iOS 5.1でJailbreakしたデバイスのみ対応
- iPhoneにインストールする場合、Activationが必要(手順を誤ると起動不能になる)
- インストール後はカメラが使用出来なくなる
- Removeすると起動しなくなる
- 3GSでのDictation(音声認識機能)による文字入力は機能しない
以上の注意点を踏まえた上で、テスト的に遊んでみたい方は導入して下さい。
『Spite (iOS 5.1)』の導入方法
1.事前にiTunesでバックアップを取っておき、iOS 5.1で脱獄しておきます。
iOS 5.1 Tethered Jailebreakツールredsn0w 0.9.10b6,sn0wbreeze v2.9.3使用レポート
2.リポジトリ:
追記:http://beta.technetec.com こちらに変更されました
3.『Spite (iOS 5.1)』をインストールする
※インストール前に必ずバックアップを取って下さい
容量が140MBほどあるため、Downloadに時間が掛かります。その間に他の用事など済ませましょう。
4.Install後リブート、紐付きのためリブート時はredsn0wでJust bootを行ないます
(3GS [old-bootrom] は必要ありません)
5.iPhoneの場合、ここでActivationを行います
Wi-Fi設定までは行なって構いませんが、Siriの画面で「次へ」を押すと起動不能になります。
6.redsn0wを起動しJailbreakをClick→Deactivateのみチェックを付けて実行します
7.デバイスが立ち上がると「アクティベーションが必要です」となります
8.ロックを解除して設定に従って完了させます
(途中で一瞬スプリングボードが立ち上がりますが、再度ロックを解除し進めればOKです)
9.Cydiaを起動し追加したRepositoryから『Spite Dictation Fix』をInstall
リスプリングさせるため、言語環境をEnglishなどに設定します。
以上でインストールが完了です。
「設定」に「Spire」、「設定」>「一般」に「Siri」の項目が表示されます。
Spireの設定を行う
Siri用のProxyサーバーを設置されている方は滅多に居ないと考えられるため他の方法を試します。
iPhone 4Sを所有されている場合
1.使用するデバイスにichitaso Repositoryから『AssistantConnect Lite』をインストール
事前にE-mailを設定しておきます。
2.iPhone 4Sに『AssistantConnect4S』をインストール(Cydiaで検索)
3.iPhone 4SでAssistantConnect4Sを起動し画面を開いたまま一度リブート
もう一度AssistantConnect4Sを起動後、Siriで何か話しかけた後“Email Siri Data”をタップ→使用するデバイスにメールを送信
4.使用するデバイスでメールを受信し、添付ファイルをタップ“AssistantConnectで開く”
このような画像になればOK
※keyの有効期限は24時間のため、それを過ぎた場合は再度メールする
5.使用デバイスをRespring(Spireの設定には何も入れない)
参考動画
これで設定が完了です。初めのうちはSiriを英語設定で使用し、きちんとした返答が返ってくるようになってから日本語に設定して下さい。ただし、すぐには繋がらないので「Wi-Fi」のDNSを「8.8.8.8,8.8.4.4」や「129.250.35.250,129.250.35.251」にする、言語環境をEnglishにするなど、時間を置いて試してみて下さい。
Free Proxyを利用する場合
iPhone 4Sが無い場合は、FreeのProxyサーバーを利用します。
手順としては、プロファイルをインストールしてSpireのProxy HostにURLを入力します。
(プロファイルがないものも有ります)
Spire Proxy Host List
Name: The Three Little Pigs
Host URL: https://paradox-productions.net/
Profile: http://paradox-productions.net/files/certs/cerftificate.pem
Name: The Big Bad Birds
Host URL: https://74.63.229.43
Profile: http://74.63.229.43/ca.pem
Name: Siri.Cd-Team
Host URL: https://siri.cd-team.org/
Name: Root Hacks
Host URL: https://root-hack.no-ip.biz/
Profile: http://root-hack.no-ip.biz/ca.pem
(DNS : 184.82.101.198)
Name: siriproxy.net
Host URL: https://us.siri4ios.com
Profile: http://www.siriproxy.net/wp-content/uploads/ca.pem
Googleで検索したSampleです。実際に繋がるかは確認する必要があります。
検索キーワード:siri free proxy - Google Search
i4Siriを使う方法
こちらは、日本語には対応していませんが英語で返答が返ってきます。
参考:HOW TO: Use i4Siri
Originalリポジトリ:http://i4siri.com/repo
ただし、SpireがiOS 5.1に対応していないため、こちらもichitasoリポに入れてあります。
1.『i4Siri Lite』をインストールして、設定>i4Siri>Install Certificateをタップ
Safariが起動してプロファイルがDownloadされるのでインストールします。
2.SpireのProxy Hostが「https://i4sirifree.mooo.com」になっていることを確認
試しに日本語設定で話しかけてみた画像
このように、まったく噛み合わない会話になりますが、一度Siriに繋がると他でも繋がりやすくなるため、全く繋がらない場合にInstallしてみて下さい。ただし、利用者が多いためかスピードは遅いです。
これらを利用して、4SのiOS 5.0/5.0.1に日本語Siriを移植できないか、カメラを起動させることができないか、Removeしても起動させることができないかなど色々試してみましたが技術力が足りず出来ませんでした。
Spire作者の @chpwnが、新しいバージョンとして作成してくれるかとは思いますが、その前にA5対応のJailbreakが可能になるかもしれません。
Link:i0n1cが iOS 5.1 A5 デバイスの脱獄に成功!
ハッカーの@i0n1cが、iPad 2 iOS 5.1のJailbreakに成功した3枚の写真を公開しています。
上手く行けば、iPhone 4S/iPad 2のiOS 5.1紐無し脱獄Toolができるかもしれません。
今後の動向に期待です!
最後にお願いがあります。debパッケージのtestとしてDropboxを利用しているのですが、もしまだ使っていない方がいらっしゃいましたら『こちら』から登録して頂けると双方ともに250MBのボーナスがもらえます。
今後の開発に利用して行きたいと考えているので、よろしければお願い致します。
(@ipon3gtwさん、4S 5.0.xへの移植について検証してみていただけませんか?)
それでは、成功を祈っています!