2012/03/01

何が変わったの?Googleプライバシーポリシーについてまとめ

Googleは2012年3月1日より、新しいプライバシーポリシーを施行することになりました。このポリシーは、これまでGoogleが集めてきたユーザー情報にも適用されるものとなっており、今後も同社のサービスを利用するにあたり、変更された内容を把握しておく必要があるかと思います。以下にその内容についてまとめておきます。



こちらが今回適用されるようになったプライバシーポリシー

プレビュー: プライバシー ポリシー – ポリシーと原則


プライバシーポリシーは、 インターネットのウェブサイトにおいて、収集した個人情報をどう扱うのか(保護するのか、それとも一定条件の元に利用するのか)などを、サイトの管理者が定めた規範のこと。個人情報保護方針などともいう。

プライバシーポリシーは、利用規約の一部として記載している場合もある。

ウェブサイトによっては、この中に「第三者に情報提供する場合がある」と明記されている場合がある。このためサイト利用者は、個人情報をインターネットに送信する際には、プライバシーポリシーを熟読する必要がある。

プライバシーポリシー - Wikipedia



その内容について、分かりやすくまとめた画像:http://i.imgur.com/PLY4I.jpg


気をつけておくべき変更点



Google が収集する情報
  1. 氏名、メール アドレス、電話番号、クレジットカードなどの個人情報
  2. 端末固有の情報(たとえば、ハードウェア モデル、オペレーティング システムのバージョン、端末固有の ID、
  3. 電話番号などのモバイル ネットワーク情報)



  4. サーバー ログ内の特定の情報が自動的に収集および保存



  5. Google サービスの使用状況の詳細(検索キーワードなど)



  6. 電話のログ情報(お客様の電話番号、通話の相手方の電話番号、転送先の電話番号、通話の日時、通話時間、SMS ルーティング情報、通話の種類など)



  7. 端末のイベント情報(クラッシュ、システム アクティビティ、ハードウェアの設定、ブラウザの種類、ブラウザの言語、お客様によるリクエストの日時、参照 URL など)



  8. Google アカウントを特定できる Cookie



  9. 現在地に関する情報(携帯端末から送信される GPS 信号など)を収集



  10. 固有のアプリケーション番号とお客様のインストール情報(オペレーティング システムの種類、アプリケーションのバージョン番号など)は、お客様が当該サービスをインストールまたはアンインストールする際に Google に送信されることがあります。



  11. Google サービスにアクセスされると、Google はさまざまな技術を使用して、情報を収集して保存します。



  12. お客様の同意を得た場合に、個人情報を Google 以外の企業、組織、または個人と共有します。Google は、事前の同意なしに、機密性の高い個人情報(医療関係の守秘義務のある情報、人種や民族、政治信条や宗教、性的嗜好に関連するもの)を共有することはありません。



Google プレビュー: プライバシー ポリシー – ポリシーと原則

Googleが収集する情報まとめ

  • GoogleアカウントID
  • Googleアカウント用パスワード
  • 名前
  • 性別
  • 生年月日
  • 国籍
  • 地域
  • Gmail以外のメールアドレス
  • 写真
  • 電話番号
  • クレジットカード番号
  • Cookie(何回サイトに訪れたのかなどの情報)
  • IPアドレス
  • サーバーログ
    • IPアドレス
    • リクエスト情報
    • リクエストの送信日時
    • 検索キーワード
    • ブラウザの種類
    • ブラウザの言語
    • 自分の電話番号
    • 相手の電話番号
    • 転送先の電話番号
    • 通話時間
    • SMSルーティング情報
    • 通話の種類
    • Android(パソコン?)のクラッシュ情報
    •  〃 のシステムアクティビティ
    •  〃 のハードウェア設定
    •  〃 のブラウザの種類
    •  〃 のリクエスト日時
    •  〃 の参照URL
    たとえば「cars」というキーワードで検索を実行した場合

    123.45.67.89 - 25/Mar/2003 10:15:32 -
    http://www.google.com/search?q=cars -
    Firefox 1.0.7; Windows NT 5.1 - 740674ce2123e969

    上から
    IPアドレス - リクエストの送信日時 -
    検索キーワード -
    ブラウザの種類 - Cookie ID


  • 現在地情報(建物名がわかるくらい正確に)
  • 固有のアプリケーション番号
    • OSの種類
    • アプリのバージョンなど
  • ローカルストレージ(個人情報を含む)
    • ウェブブラウザストレージ(HTML5など)
    • アプリデータのキャッシュ
  • ピクセルタグ(いつメールを開いたかなどを追跡)
  • ハードウェアモデル
  • OSのバージョン
  • 端末ID
  • 電話番号等のモバイルネットワーク情報
  • Google による情報の共有で同意した場合
  • 健康に関する情報
  • 人種
  • 民族
  • 政治信条
  • 宗教
  • 性的嗜好

今後の対策と認識しておくべきこと

総務省|グーグル株式会社に対する通知
総務省からも柔軟な対応をとるようにと通知がある通り、かなり重要な個人情報が保存され第三者(Google提携業者/広告主)に提供されることとなります。サービスを利用することである程度の情報が収集され、スポンサーへのフィードバックから利益を得るというのは事業として分かります。 しかし、いくら強固なセキュリティで情報を保護していても、なんらかのトラブルで情報漏洩につながる恐れがあるのは拭いきれないものがあるかと思います。 たとえば、Google、そっけない謝罪、個人情報流出の問題を「安全のヒント」として掲載
自分の身は自分で守る必要があるということで、完全にGoogleから縁を切る方法もあります。 脱Google@wiki - トップページ
個人的には、この記事を書いているのがGoogleのサービスBloggerであるとともに、他にも色々と便利なサービスを利用させてもらっているので、今後の改善を期待して無駄な個人情報をキャッシュされないよう気をつけていきたいと考えています。